L2 は太陽から地球へ伸ばした直線上の地球よりも遠い地点にあり、この点では、地球と同じ周期で太陽を公転するために必要なが、太陽のと 地球の重力の和と等しくなる。このため、L2 に置かれた物体は太陽や地球との相対位置を保ち続ける。具体的には、太陽からの重力加速度は地球からの重力 (5.9 mm/s2) よりも2% (118 µm/s2) 小さいが、公転に必要な向心力の増分がこの半分 (59 µm/s2) となり、両者の和が地球の重力 (177 µm/s2) とちょうど釣り合っている。
この地点は常に太陽・地球・月から離れて何にも遮られることなく深宇宙を見ることができ、観測にとっては例外的に安定な環境である。WMAP は以下の方法で空をスキャンする。すなわち、一日に全天の約30%をカバーし、地球の公転に合わせて L2 も太陽を周回することを利用して6ヶ月ごとに全天を観測する。CMB の前景となる我々のからの信号を排除しやすくするために、WMAP では 22-90 GHz の間にある5つの周波数帯を使う。